-8/28

朝、早めに掛けた目覚ましを

止めて二度寝していると、

いきなりドアの開く音がした。

「・・ただいま」

びっくりした。

「今日は直行だから戻ってきた」

10時に着けばいいから、と

スーツを脱ぐ。

相方：「今日は飲みに行くなよ。

　　　　早く帰って来い」

自分：「うん」

相方：「セックスするからな。

　　　　流石に俺も溜まってる」

自分：「何回するの？」

相方：「20回」

最高記録が一日掛けて3回な

くせによくほざくもんだ。

「時計が止まっててさ。

　吉野屋に寄ってきたんだけど

　真っ直ぐ帰ってきたら1回出来た」

こうして貪欲に自分を求めてくれる

ことを知れば、前夜までの不安など

全て泡のように消えていく。

仕事は完全に上の空で、定時を過ぎ

上司への挨拶もそこそこに帰途に着く。

いつもと違う駅で待ち合わせて飲む。

薄暗い照明の中で肩を寄せて、

彼のグラスを目で追い唇を視姦する。

部屋の最寄り駅へ戻ると、今度は

カラオケに行こうと言い出す。

どこまで焦らすつもりなんだ。

歌う時の息苦しそうな表情は

いつ見てもエロチックで。

自分は欲情しきっていて上の空で、

何を歌ったんだか覚えていない。

部屋に着くや否や相方をベッドに

押し倒し、呼吸ごと犯した。

-8/29

相方は仕事へ。

久々に予定のない週末、何をするか

迷っているとセフレさん（27歳/彼女有）

からメール。

最後なのでお台場に向かった。

新橋駅の人混みに面食らいながらも

なんとか潮風公園に着く。

2人とも大して興味はなかったが、

18mのものが2足で立つ姿は

そうそう拝めるもんじゃない。

ビールとケバブとカレーで腹ごなしをし、

真下を通る列に並んでみた。

それからAQUA CITYに移動し、

コンドマニアを冷やかして、

適当に屋内をうろついた後

KIRIN WATERGRILLでビール。

セフレさんが夜から仕事だったので

オフィスの近くに移動してまた飲む。

部屋に戻ると相方は帰っていなかった。

嫁と子の居る家に行くと言っていたか。

「電車に乗った」というメールが来てから

十分にこちらに着くまでの時間が過ぎても

一向に帰ってこなかった。

またぐるぐると黒い渦に巻かれていると

何事もなかったかのようにドアを開ける。

惣菜を買って来て一人で飲みだした。

タコぶつをいくつかもらった後、

諦めてベッドに横になった。

うとうとしていると、相方も上がってくる。

半分寝ている自分の身体をまさぐって、

硬くなったものを口元にもってくる。

薄く目を開けてそれを咥える。

相方はそのまま正上位でしてくれた。

-8/30

目が覚める。

キスする。

そのまま抱き合って、触れ合って。

上に乗ろうと身体を起こすと、

「後ろからする」とうつ伏せにされた。

腰だけを高く上げた格好で貫かれる。

優しくしないで優しくして。

終わった後、軽くシャワーを浴びて

クリーニング屋と薬局と靴の修理屋と

マクドナルドに行って部屋で昼食。

お腹が一杯になると眠くなって昼寝。

夜、気が付くと雨がすごかったので

部屋にある食材で夕飯を済ませる。

相方はずっと選挙速報を見ている。

することもないので22時過ぎに

寝ようとすると、服を着だした。

自分：「どっか行くの？」

相方：「＿＿＿が寝るならネットカフェで

　　　　実況スレの祭りに参加してくる！」

アホもここまでくれば立派だと思った。

日付の変わる頃まで寝付けなかったが、

起きている間に帰ってくることはなかった。